就農物語 最終章

【最終章】30話(5)~おわりに~

投稿日:2020-04-29 更新日:

おいっす。

気がついたら34歳になったようだね。

どうだい、想い描いていたどおりの現在地かい。

満足のいくトマトができたかい。

人生の第2フェーズは最高のトマト作りに励めたかい。

2018年までは地元青森県では1番っていっても良いような会社に勤めていたのに(いや1番は盛りすぎか)、あれだこれだ理由をつけて、脱サラという大きな舵を切るとはずいぶんおもい切ったね。

家族は応援してくれたけど、その他には随分反対されたし、笑われもした。

農業というだけで『大変そうだね』と言われた。

そこから2年間無収入。

島根に研修に行くわ、3ヶ月も水戸に住み込みの研修に行くわ。

みるみるうちに減る貯蓄、、農業に辿り着くまでに路頭に迷うんじゃ無いかという恐ささえあった。

しかも4500万円かけてハウス建てるやら、なんやら。

それまでごく普通のサラリーマンだった僕には目が飛び出るくらいの金額。

でも金額に対する恐怖はそこまでなかった、しっかり準備すればいけるはず、、そう思っていた。

それでも農業を始めるまでで既に茨の道、苦労の連続。

家にも帰らず車中泊とハウスに向かい準備を続ける毎日。

自分が決めた道とはいえ、可愛い盛りの娘とテレビ電話しかできない日々には堪えたね。

努めて前向きにはいたけど、金銭的・精神的にグロッキーな状態だったね(まあ余裕だったけどね!)。

まあまあ、家族をずいぶんな泥舟に引き込んだんじゃないの👍

脱サラし、泥舟に乗り込んだ時に掲げた、TRYFARMのロゴ。

そのロゴのおかげで、大きな決断を迫られた時、悩んだ時は楽だっただろうよ。

そして、これまでは自分のこと、事業のことで精一杯だったはず。

これからは、これまで受けた恩や、感謝を少しずつ還元することにしなさい。

そして、引き続き過去の歴史から学ぶ事を忘れず、常識を正しく疑い、

これまで悩み遠回りを繰り返してきた自分の直感を信じ、更に邁進すること。

大丈夫、これまで悩んで悩んで最終的に答えを出した道で、

『失敗したなあ』と感じたことは無かっただろう。

後悔したことは無かっただろう。

自分の事も正しく疑い、引き続き遠回りして生きていこう。

大丈夫、大好きなイチローさんも『遠回りすることが一番の近道』と言っていたじゃないの。

イチローさんが好きすぎて息子の名前を『一稜(いちろう)』と名付けたの?

その点だけははっきりとNOと言わせて頂く。

どうだい、こんなこと書いたり、変なことばかりしているから、周りに笑われているかい?

無名の何者でもない人間がこんな変なこと語っててダサいと笑われてると思っているかい?

その点も大丈夫と言わせて頂こう。

かのイチロー選手も『僕は子供の頃から人に笑われることを達成してきたという自負がある』という言葉を残している。

だから気にするな。

まあ、でも照れ隠しでこんなふざけた文章を書いているようだから、

まだまだだね。

本気で行こう。そんじゃまた👐

【2023年3月8日】

-就農物語, 最終章


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