第2章【融資との戦い】

【第2章】6話(1)~水面下~

投稿日:

遡ること、2018年の初春。

本格的に脱サラを決意した。

家族もいた、8月には子供も生まれる予定だった。

会社員として働いていた僕は、仕事に追われる毎日を送っていて、寝ても冷めても仕事のことばかり考えていた(ダメ社員だったけどやる気はある方だったと思う笑)。

そんな中か、ふと湧き上がった、『1から何かを作りたい』『自分の名刺代わりになるような商品を作りたい』という気持ち。

表向きには『30歳間近で人生を再考』などどいった至極一般的な理由を言っていたかな。たしか。

沸き起こった気持ちを止めることはできず、家族に相談し、納得してもらってから、すぐさま行動を開始した。

自分に何ができるか自己分析なども行い、結果、農業をやると決意。

農業と決めてからは、作物を何にするか、土地をどこにするか、とにかくデータを集めた。

過去数十年単位で必要なデータを収集した。

そんな調子で、ある程度の方向性が見えてきた。

ただ、絶望的だったのが農業を本気でスタートしようと思ったら会社員の自分にとっては絶望的な金額がかかるということ。

こじんまりお金をかけず、小さな規模からスタートする道ももちろんあったが、短い人生、若く精力的に動ける時間も限られている。『ゆっくり時間をかけてやろう』とはどうしても思えず、しっかり予算をかけてスタートしようと決めた。

栽培すると決めたのは『トマト』。

すぐさま、トマトの栽培指導や就農指導を行っているコンサルティング会社に突撃電話で質問攻め。

就農予定地を管轄する、関係機関へ突撃電話で質問攻め。

就農時の資金を融資してくれるであろう会社へ突撃電話で質問攻め。

その時点では、素人同然の私。

電話の向こう側の先方さんが、支離滅裂な私の質問内容に困惑していたのを良く記憶している。

ただの熱意のゴリ押しだった笑

そして、『まず落ち着きましょう』『現在お勤めの会社を辞めて農業するのは少しリスキーでは?』『農業やるにしても地道に小さい規模から初めては?』

自分の中ですべて答えは『NO』だった。。。。落ち着いてたまるか!

今考えると当然だが、全くと言っていいほど意見は平行線、その時点で折り合いがつく気配は全く無かった。。

その時点での僕のイメージは、

●4000万円ほどの融資を受けて

●こーんなかっちょいいハウスをドーンと建てて

●遅くても1年後には華麗に農業をスタートするぞ

みたいな感じでバカ丸出しだった。。。どんなもんだい!

それもそのはず、過去数十年分調べたデータは、技術的な情報ばかりで、就農までの道筋や就農までの過去の事例などは一切調べていなかったからである。

さてどうしたものか。。無計画とはまさにこの事。まさに泥舟に乗ろうとしてたのである。

その時点で、会社員としても忙しい毎日を送っていた僕は、農業の道が思うように開かない毎日にヤキモキしていた。。

悩んだり、迷ったりしていても進展しないと考え、

すぐさま得意の『熱意のゴリ押し商法電話』により、「融資機関」「就農相談機関」さらには前述した「栽培指導コンサル会社(四国地方の会社)」をなんとか呼び寄せることに成功し、『どうしても就農したいんです、いや就農します、就農させろコノヤロー会議』を自分勝手に開催しました。

会社員として働く傍ら、水面下で動き出したTRYFARM。

さてどうなることやら。

-第2章【融資との戦い】


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です