今日は太陰暦について真面目に語ってみます。
太陰暦は月の満ち欠けの周期を基にした暦で、新月~上弦~満月~下弦を約29.5日/回転で繰り返すアレですね。。
この月の満ち欠けによる月の引力に応じて、海水面が上下するのは皆さん当たり前に理解していると思います。。
そして、昔から農業にもこの月の満ち欠けが多分に応用されていることを農家になってから初めて知りました。
今の時代は、インターネットにアクセスすると、多くの情報を簡単に手にすることができますが、昔の人達は、自然界から得られる情報を体感的に理解し、応用し、日々の生活に転用していたことを考えると、昔の知識人はなんとまぁ最強ですね。。
月が公転して太陽側に来て、地球、月、太陽が一直線になったとき、これを地球から見るといわゆる新月の状態です。
この新月のとき地球への引力は、月の引力に太陽の引力が加わる形になり、最も強くなります。。
一方、満月は、月が地球から見て太陽の反対側に位置した時で、引力は新月のときより弱くなります。。
ちなみに、この引力の関係で『上弦の月~満月』にかけて、植物の樹液は幹や枝、花部分に向かって上昇するそうです。
逆に『新月』では、樹液は根部に下降するそうです。
以上のことから、植物の播種(種まき)は、満月の数日前~満月の間に行うと、根量が増えて養分をしっかり吸える丈夫な苗ができる傾向にあるそうです。新月に播種しちゃうと、いわゆる徒長傾向が顕著になるそう。。。
同様のロジックで考えると、フルーツや野菜の収穫は満月頃に行うと、果実に樹液が集まりやすくなっているので、美味しい!と言えるかもしれませんね!!
そして、、、
個人的にこの月の満ち欠けに合わせた理論で、一番参考になるなあと思ったのが、防除面についてです。
防除は、作物に害を与える虫を除去する行為のことです。
害虫防除は満月の3、4日後が適期と言われているようです。。。
というのも、虫は満月の3日前に交尾し、満月の日に産卵し、その3、4日後に孵化する傾向があるからだそうです。。。
卵は殻があるので、農薬が効きにくいので、孵化直後の1齢幼虫期を狙うべしだそうです。
特にハウス栽培のトマトなどには効果的な防除手法のようなので、害虫に悩まされている方がいたら、試してみてください!
あともう一つ、、農家の皆さん苗の定植時期はどうやって決めていますか??
新月の時期は植物が栄養成長に傾く傾向があり、植物が体を作ろうとして、栄養素を積極的に吸い上げようとするので、根の活着が良いという説もあるそうですよーー!
月の満ち欠けと農業、結構なるほどなーと思うことや参考になることが多いので、気になった方は是非調べてみてくださ―い!
それではまた!
農業と太陰暦~月の満ち欠け~
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