農業の魅力

次作の検討!~赤字~

投稿日:2020-11-24 更新日:

【まえがき】

青森県で2020年から農業を始めた髙田貴寛です。

TRYFARMという農場から、自分の名刺代わりとも言える最高のトマトを日本全国、世界各国に届けるべく文字通り農業一色の生活を送っております。

名刺代わりになるモノづくりがしたくて30歳前後で農業の生産現場に飛び込みましたが、農業の魅力や未だ見ぬ可能性の大きさに、『もっと挑戦したい!』という想いが日に日に大きくなっています。

しかし、基盤も資産もないゼロからのスタートですので、地道に道を切り開いている最中です。

『あと10年早く農業の魅力、可能性に触れたかった』そんな想いが頭をよぎることもあります。

これから先、私よりも若い世代で農業界、特に生産現場に興味を持つ人材が増え、農業の底上げ、業界全体の推進に少しでも貢献できるよう、自らの原体験から生まれたことを忌憚なくアウトプットしていきます。

自らのビジョンや方向性の整理をする意味も込めていますので、時に表現が相応しくない事も有るかもしれませんが、農業を否定したり、現場で汗を流す生産者など何かを批判する意図は無いことを予め記しておきます。

【本編】

さて、今日は次作の栽培の方向性について書いてみます。

今作をざっくりまとめると、

①試験をしすぎて生産性が死んだ

②生産性が死んだので売上が死んだ

③売上が死んだので大赤字間違いなし

トライすると腹を括って舵取りした時からある程度は覚悟していましたがそれでも死んだみたいです。。とはいえ、元々3年間は試験を続けながら、

販路や仲間を少しずつ探していくという想いだったので、予定通りと言ったら予定通りですが。。

しかし、試験のために作の途中で生産量の半分を捨てて、苗を植え替えたり(売上半分)、肥料設計を確認するために極端に樹をイジメて生育を観察したり。。

その結果、ざっくり言うと【売上は当初予定の20%まで低下】しました。

元々ある程度の赤字は覚悟していましたし、当初の予算計画も赤字でした。

結果的に、売上から経費(減価償却費も含めると)を引くと、今期は500万円くらいのマイナスになりそうな予想です(冬場の暖房費には今から震えている!!)。超下方修正www

そうなんです。我慢の時なんです。しかしながら自分が我慢することはできるのですが、各所に恩返しができていない現状が産む焦りという感情には負けそうになることもあったりします。。

まあでも毎日胃は痛いし不安のあるそんな思いですが、悲観はしていないし、自分の人生にワクワクしているのがせめてもの救いでしょうか。

ただ漠然と試験をしていたわけでは無いですし、データとしてしっかり蓄積できているので、プラス材料も多々あるのが心の支えです。

さて、そんなこんなで先日、次作の栽培に向けての構想を練りました。

今作の反省や課題が多々見えている中で、完璧を求めると、改善したい点はハード面ソフト面含めて本当に沢山あります。

でも多額の投資が必要になるので現実的ではありません。

なので今考えているのは、

①手持ちのリソースの中でできる限り根本的(本質的)な改善・取組は何か

②その改善・取組は短中期的に見てスケールアップする可能性を秘めているか

③依存していることへの脱却に繋がり、いち農業者としての強みになるか

といった視点にマッチしているかにフォーカスして次作はトライします。

目先の安定を求めて小手先だけの改善を捨て、必要であればしっかりリスクを取って、本質的な所に目を向ける意識を忘れないようにしたいと思います。

ざっくり言うと

①栽培システムの抜本的な変更

②肥料・灌水の抜本的な設計変更

といったところです。

この2点はハード的な変更は基本不要なので、予算の上方修正は必要なく、

栽培の超超超根幹に関わること(というか70%以上占める要素かも)なので、結果が出ればコスパ良しですし、やりがいしかありません。

でもやはりそれなりのリスクは伴うので、相応のリスク回避方法も考えながら、トライしていきます!

こんな感じで、次作も前向きな挑戦をしながら、楽しんでいく所存です。

農業を始めるにあたって大きな投資をしたことで、確実に結果を出していかなかればならないプレッシャーを感じますし、このままで大丈夫なのか、短期的に長期的に方向性は合っているのかなどモヤモヤ考える毎日で時に大きな不安に襲われる事もあります。とにかく不安なときこそ引いた目を持ち、不安からくる安易な選択を取ってしまわないように自分に言い聞かせます。

そして、スッカラカンの私と一緒に挑戦してくれている人が少ないですが周りにはいます。

今の私に協力しても何も返せないし出てこないのに、『一緒に頑張ろう』『一緒に最高のトマトを作ろう』『このトマトに可能性を感じているから投資する』といってくれて痛み分けしてくれる人がいます。金銭的にも時間的に考えてもこれは考えられないことです。

そして、決して普通のことじゃないと理解しながらも頼らざるを得ない自分の現在地がやっぱり情けないです。

そんな人と最終的に笑いたいので、今進んでる道や毎日こなしていることの正当性を信じて、近いうちにかならず結果でお返しできるように今はぐっと堪えて前に進みたいと思います。

最後はなんとなくセンチな内容になってしまいましたが、少ない資産、少ない武器、少ない仲間かもしれませんが、また明日から現場でひたすら磨いていきたいと思います!

今日書いたことは、~5年間くらいは自分を助けてくれる武器になりそうな取組ですが、長期的に見るとまた違う視点でのアプローチも必要になってくると考えているので、そういった視点でも積極的に動いていこうと思います!

ボチボチ生産規模の拡大も視野に入れたいですが、このご時世、数千万円~数億円の単純な規模拡大はリスクが大きい気もしないでも無いので、沢山思考を膨らませたい!

それじゃおやすみなさい😁

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