2020年から新規就農した髙田です。
農業や食の未来、現状の課題などなど色々な情報に触れる中で、ふと感じた違和感から、根拠なき投稿をしてみます。
思考の始まりは、・食料自給率や生産者の数が危機レベル級に減っている日本の農業なのに、実感としてあまり困ったこともないし変だな。
というきっかけでした。
災害での不作による野菜の高値。温暖な年の豊作による価格の下落。などはあるにしても、国民の生活を脅かすほどの実感はないので、生産者や国がいくら警鐘を鳴らしても意味ないよなといつも思っています。
でも実際に農業の状況は数字を見る限りでは良い状況では無いといえます。
そしてミスター心配性の私は思うわけです。
こういう負のものって、みんなが知らないとこから徐々に浸食されてきて、気づいた時には手遅れになってることばかりだぞ。と。
車に興味のない人はエンジンオイルの整備を怠り、それによる異常の兆候にも気付かず車が故障してから気付きますよね?
人に無関心な人って、相手の表情や仕草に興味ないので、亀裂が入ってることに気づかないのでフォローを怠り、気づいた時には関係は修復不可能になってますよね?(良い悪いの話ではなく例えです)
そんな感覚で、必ず農業や食の面でも気にしないと気づかないような綻びや問題が顕在化してるはずだと私は思うんです。最近はそんな所に興味があってアンテナを張ったりしています。
ここから根拠なき持論です。
前述した天候による価格の下落。これ本質的な原因は天気じゃなく農業界の状況によるものじゃないかという仮説を立てました(当たり前かなw)。
そして、私は制御工学のフィードバック制御の一つであるP &ID制御を当てはめてみました。
P &ID制御は入力値の制御を出力値と目標値との偏差、その積分、および微分の3つの要素により行うものです。
現状の農業の状況を2つ上げます。
●経営体当たりの栽培面積が年々増えている
●生産者、経営体は年々減っている
農業をする人は減ってるけど、農業してる人の栽培面積は増えてるって意味です。この状況を踏まえて、作物の供給状況に、私の仮説であるP&ID制御を当てはめてみます。
①災害等で作物が不作の年は需要量に向けてフルパワーで供給(比例P制御)のためのアクセルを踏み込みますが生産者が足りずに需要量に達しないため野菜の価格が上がる。ここには生産者が減っている現状がモロに直撃している形です。まぁこれは当たり前ですね。
②温暖で豊作の年は、需要に対して供給のアクセルを踏んだ時に、あっという間に需要量に達してオーバーシュートします。ここで1経営当たりの栽培面積が増えている現状が影響し、放出量の潤沢さが仇となり、供給過剰や作物の廃棄が生まれます。P&ID制御でいうところの、アクセルを緩める(D微分)行為が廃棄に当たり、そうすると1経営体当たりの廃棄量が増えるので打撃が大きいことを意味します。
③最後のアクセルの微調整を司る(I積分)ですが、これは需要と供給のアンバランスをいち早く吸収する大事な能力になりますが、①のパターンでは、そもそも供給する能力が足りてないので、目標値に達することがありません。そして、②のパターンにおいては1経営体当たりの供給依存度が高いことから、アクセルの調整と踏み込みが過度になりやすく、目標値に対して振れ幅が多い状態が長く続くことを意味します。
私の推論としては(偉そうにいってますが全く数値的根拠はない趣味的投稿なのでお許し下さい)、このまま生産者が増えていかず、1経営体当たりの依存度が高まり続けた先には、
●供給不足がより顕著になり飢餓的状況になる
●生産過剰な状況では市場価格の安定まで時間がかかり経営体への負担が増す
そして、最終的には、生産者の減少が経営体当たりの栽培面積の増加で吸収できない未来が近いうちにきて、慢性的な供給不足に陥る。
これは最悪なシナリオですが、現在の農業界の推移を見ると可能性はあるかも知れません。
そして、海外との輸出入の兼ね合いで、政治的に弱い立場になると、食料自給率の低い日本はかなり弱いので、震えます、、石油とかと一緒ですね、、
以上訳わかんない妄想を失礼しました。
得意の一筆書きです、お許しくださいw以上です。