2020年から青森県で農業事業を始めた髙田貴寛です。
運営している農場名は『TRYFARM』といい、とことんこだわったトマト作りを行っており、糖度、酸味、味の濃さ、旨味を追求した栽培研究を日々繰り返しています。
将来的には日本全国、世界各国へトマトを届けたいと考えていて、少しずつ形にしていくべく試行錯誤の毎日です。
トマトという武器を磨きながら、常に新しい可能性も模索していきます。
さて、本日は、自分が普段意識していること、これから少しずつ環境を築いていく中で意識していこうと考えていることを書いていきます。
ギャンブル要素、弱点を把握する
これは健全な経営をしていく上で、当たり前の感覚だとは思いますが、私の現状を見るとまだまだこの不安要素が多くあります。
その中でも特にこれから意識していく必要があるのが、
栽培環境面の強化
そもそも農業は環境に左右されまくる職業として一般的に認識されている通り、神様がいたずらをするかの如く、いつもいつも弱点を晒され、痛いところをつかれ、これでもかという程に弱みばかり噴出してきます。
・冷夏により不作
・梅雨が長引き不作
・台風により全滅(ひどい場合施設が損壊)
・酷暑により不作
・雪害(ひどい場合施設が損壊)
上げればキリがないですね。。。
しかも毎年必ず上記の問題に直面します。ここまでくると本当に神頼み・ギャンブルと一緒ではないでしょうか。
私はいつも心の中で『ジーザス・クライスト』と十字を切っています(嘘)。
四季の変化が魅力でもあり、それが作物に好影響を与えることももちろんありますが、近年の極端な気象条件に悩まされている農業者は多いと思います。
そしてこの問題を、環境要因だからしょうがないよね。と片付けてしまえば、農業者はこれからもギャンブル要素・不安要素を抱えながら経営・生計を立てていくビジネスから脱却できず、生産効率が悪くロスの多い状態から変化していけないと僕は日々危機感を持っています。
就農1年目の私が、土地を選び、設備を設計する上で意識したのは、トマトに極力最適な土地を選ぶこと且つ不安定な環境不安要因をできるだけ緩衝できるよう設備を充実させることでした。
とは言っても、新築のハウスを建てて、あれもこれも設備を導入して、、、といった理想には程遠く、築40年ほどは経つんでは無いかという中古のハウスをリフォームするのが限界でした。
それらに4千万円近くの投資をしたものの正直、完璧なものには程遠く、むしろ穴だらけの状態です。
もちろん私の力不足・情報不足・検討不足による結果ですが、、、一方で個人が新規で生産者として農業を始める際の限界は現状ではこの辺りだということです。
そして、ハウスを建てるにあたって、必要となる資材を含め、農業資材は上がり続けています。要は農業経営にかかる経費は上がる一方だし、設備投資をして農業を始めるのも莫大な資金がかかる、、、、
だったら設備投資はせず露地栽培で農業を始める!
そうです、これは前述したとおり環境要因でのリスクが降り掛かってくるんです。
このように何も考えず、既存の農業スタイルをイメージして経営を続けていくと、今後は必ず自分の首が締まっていくことは自明だと個人的には考えています。
そして、経営が立ち行かなくなったり、環境要因で影響を受けたときに、何かにすがっても時既に遅しだということです。
私自身今はまだ、トマトの品質を上げることに注力していて、今後これが第1の武器になることは確信していて、迷わず邁進していますが、あくまでこれは短期的な目標にするべきだと考えています。
トマトの品質を上げ基盤を築いていきながら、中長期的には。。。。。
あまり夢物語を語ってもしょうがないので、今は目先の活動に注力して邁進します!
今回の記事は少し具体性を欠く内容になってしまったので、
次は私が施設建設や土地選びに際して、意識したことを具体的に書いてみようかな。。たぶん!
長くなってしまいましたが、、、、、
これからの農業が楽しみです。
それではまた!!